コロナで3年間の休止後に2023年10月に再開された日本グランプリが、スケジュールの変更でわずか半年後の4月に開催された。いつも1年間が待ち遠しいのが、こんなに早くレースを見ることができるなんて、ちょっと不思議な感覚だ。 予選は昨年よりも1秒前後から2秒近くまでタイムアップしてきたチームが多く、トップと最下位の差が前年は2秒以上あったのが、今年は1秒程度に縮まっていた。そんな実力が拮抗してきた中でも、トップ5チームの一角を崩して10位に食い込んできた角田の走りは見事だった。決勝でのラップタイム差を考えると上出来な結果だったと思う。決勝ではスタート後のS字の侵入で、リカルドとアルボンが接触していきなりの赤旗。角田とリカルドはミディアムタイヤでスタートし、ソフトタイヤでスタートしたマシンに追い抜かれてしまい、リカルドはストロールとアルボンに挟まれ、イン側のストロールを避けようとしてアウト側のアルボンと接触。角田は10番手から12番手に落ちてしまった。赤旗語のリスタートでは角田はソフトタイヤに履き替え、9位にジャンプアップ。その後にラッセルに追い抜かれた。8週目にはボッタスのアンダーカットを阻止するためにピットインしたが、阻止失敗で16位に、その後、ガスリーをデグナーでパスしたり、他チームのタイヤ交換等で13位に。そして、運命の25週目に4台同時のピットインで11位に浮上。33週目には逆バンクでヒュルケンベルグをパスして入賞圏内の10位に。そしてそのままゴールへ。優勝は盤石のフェルスタッペン。2位にペレス、3位にサインツ、そして、ルクレール、ノリス、アロンソ、ラッセル、ピアストリ、ハミルトン。2位以下ではいくつものオーバーテイクがあり、中でも角田の走りが最後まで場内を盛り上げていた。最後まで見どころのある近年稀に見る好レースで、高いチケット代の元を取れたと思うレースだった。来年の開催までは1年間、長いね〜。
角田
以下は独断と偏見のつぶやき。画像はクリックで拡大されます。
マックス・フェルスタッペン
今年も間違いなく4度目のワールドチャンピオンになるだろう。 もはやフェルスタッペンを止められるのはアイルトン・セナしかいない?
セルジオ・ペレス
ここの所好調で、2番手を確実にキープしている。 予選では遅れをとっても、決勝ではきっちりと定位置の2番手でフィニッシュしている。どれだけマシンが優秀か証明している。
フェラーリに次ぐ3番手が定位置になりつつある。同じエンジンを積むマクラーレンやアストン・マーチンに食われることもしばしば、エンジンは負けていないがシャーシが決まらない。以前はタイヤを持たせる事が得意であったが、最近ではタイヤ戦略で失敗することも多い。来年はハミルトンのフェラーリへの移籍が決まり、誰が変わりに入ってくるのか、まだ決まっていない。
ルイス・ハミルトン
マクラーレンを離れてメルセデスに移籍してからの快進撃は終わってしまった。落ち目のチームに、見切りをつけるのが早いのがハミルトン。フェラーリの方が良くなると判断したのだろう。
ジョージ・ラッセル
予選でも決勝でもハミルトンに負けていない。ハミルトンはマシンが決まらないと諦めてしまうのと対象的に、以前、下位チームで踏ん張っていたラッセルはどんな状況でも諦めない。ただし、ハミルトンよりもミスは多い。来季はNO.1に昇格?
シャルル・ルクレール
実力は間違いなく折り紙付きであるが、ここの所サインツに先行されることが多い。来季からは6回のワールドチャンピオンがチームメイトになる。負けるなルクレール。
カルロス・サインツ
最近、絶好調で盲腸による欠場がなければ、ルクレールを上回っていたであろう。来季はハミルトンに追い出されてしまうが、近いうちに次のチームが決まるだろう。本人はレッドブルかメルセデスを狙っている?
ランド・ノリス
ゲームが大好き、引きこもりなオタク。だが一度ハンドルを握るとめっちゃ速い。もう少しマシンが速ければ、表彰台の常連になれるだろう。
オスカー・ピアストリ
まだまだ、若い角田と同級生のピアストリ。ルノーを離れてマクラーレンに移籍したのは大正解だった。将来はF1の上位で活躍するだろう。
フェルナンド・アロンソ
アストン・マーチンとの契約延長を発表した。必然的に将来のアストン・マーチンホンダのハンドルを握ることになる。マクラーレンでは失望の中にいたが、アロンソ自身が再びホンダと組むことを選択した。侍アロンソがホンダと共にポディウムの真ん中に立つことを、今から楽しみで仕方がない。
ランス・ストロール
F1に昇格したばかりの頃はすぐにコースアウトしてしまった事が嘘みたいに安定してきた。それでもチームメイトがアロンソだと、やっぱり格の違いが開きすぎている。アロンソのチームメイトには角田を推薦するけどね。
エンジンが劣るし、マシンもダメダメ。個人的にはアンドレッティに身売りした方が良いんじゃないのとか思ってしまう。将来的に良い展望を見ることができない。ワークスチームが最下位はないだろう。
ピエール・ガスリー
RBを離れてワークスチームに移籍したが、まさかの最下位に転落。 エンジンは非力で、マシンも安定せず。来季に向けて就職活動をしているに違いない。
エステバン・オコン
メルセデスと手を切った事を後悔しているだろう。それでもリカルドよりも遅かったのだから、メルセデスに乗ることはなかっただろう。
アレクサンダー・アルボン
この所評価がうなぎ登りなアルボン。もしかしたら、レッドブルのオーナーがレッドブルに引っ張ってくることも可能性としてはあるかも。
ローガン・サージェント
遅いのは仕方がないよ。だけど、マシンは壊さないでね。 F1唯一のアメリカ人ドライバー。遅いけど、まだ若いからね。
角田・裕毅
これだけ、鈴鹿が盛り上がったのは角田とホンダのおかげだ。少し劣るマシンで毎回予選でトップ5チームの一角を崩しているのは見事だ。予選は角田の頑張りで何とかなっているが、やはり決勝でのペースでは下位チームの中に埋もれてしまう。RBは戦略的にタイヤ交換のタイミングで失敗する事が多い。奇をてらうよりも確実に行って欲しいと思う。
ダニエル・リカルド
3戦続けて角田に先行される。この陽気なナイスガイを来年の鈴鹿で再び見ることができるだろうか。
岩佐歩夢
フリー走行1にルーキーFP1枠で出場。確実な走行を無難にこなす。 F1ドライバーへの道をつなげる。
バルテリ・ボッタス
大ベテランになったボッタス。まだ来季のシートも決まっていない。
周冠宇
中国人唯一のF1ドライバー。ファンは多い。 ボッタス以上の成績を残すことが次に繋がる。
今年からチーム代表に小松彩生さんが就任した。
ニコ・ヒュルケンベルグ
速さは認められているベテランの一人だ。 小松さんを手助けしてポイントを稼いで欲しい。
ケビン・マグヌッセン
こちらもベテランのマグヌッセン。