奈良観光
平成27年7月25日
鈴鹿に行く前に奈良に立ち寄った。隣同士と思って簡単に考えていたのだが、紀伊山地で隔てられた三重県と奈良県では様子が全く違っていた。鈴鹿のあたりは名古屋につながるコンビナートや工場が多い近代的な工業地帯だ。奈良県は大阪の商業圏につながる古く歴史のある古都だ。三重県亀山市から伊賀市を越えてしばらく山中を進むと、奈良県天理市から奈良市へと広がる奈良盆地が、下り坂が続く道路の左右につながっていく。一見、何故こんなところに都があったのかと疑問に思うが、この四方が山に囲まれた地形が都を守るために都合が良かったのだろうか? 奈良に到着したのは、まだ朝7時前、当然どこも開いていない。事前に奈良市在住の知人からお薦めのスポットを聞いておいた。
7時に東大寺の駐車場に車を停めることができた。ここから東大寺の正門を左に見ながら東へ向かう。
人気が少なく、静かで落ち着いた雰囲気の東大寺周辺。鹿せんべいを持っていない時の奈良の鹿さんはとってもクール。
勧学堂
手向山八幡宮
不動堂
四月堂
二月堂
東大寺から二月堂への道とこの二月堂とそこからの眺めが絶景だ。東大寺のまわりがこういう風になっているなんて、修学旅行で来た時には気づかなかった。
二月堂
二月堂を下から望む
二月堂から東大寺の裏手にある正倉院方面へ
落ち着いた風情。正倉院は見学できません
こんなところにも奈良の鹿さん達
正倉院近くから東大寺を見る
東大寺の一匹狼じゃなくて一匹鹿さん
東大寺の魅力は大きいだけではない
修学旅行で東大寺に来た時も確かにその大きさに驚いた。
東大寺の価値は世界最大の木造軸組建築や盧舎那仏像だけではなく、二月堂や正倉院を含めた地域が見事に整備され、どこも素晴らしい景観を誇っている。東大寺の周りを時間をかけて散策することで始めてその価値に気づく。本の小さな小径や池、樹木さえも素晴らしい。そしてその場所からの景観がどこを見ても美しい。
大仏殿から正門を望む
奈良の大仏様
多聞天
興福寺
南円堂
興福寺と五重塔
興福寺国宝館
の展示物が圧巻だ。中でも有名な阿修羅像を始めて見る。亡くなった親父が気に入っていた仏像だ。まだ、煩悩の残るその憂いを帯びた表情が素晴らしい。もう少し大きいものかと思っていたが、実物は意外と小さかった。ただ人間らしさの残る眼差しにむしろ心を打つものがある。高校生の頃は仏像の価値などまったくわからなかった。宗教的なことは今でもわからないが、美術的にどれだけの価値があるかは想像できるようになった。ここを訪れると誰もが感動するだろう。感動なんてありふれた表現しかできないのが悲しい。
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